「不思議の国のアリス」 この摩訶不思議な世界観に魅了されて...
私の初めての Aliceは既に大人になってからですが、それでももうずいぶん昔で、アメリカの古本屋で英語の勉強の為に購入した
作者:ルイス・キャロル 挿絵:ジョン・テニエル のオリジナル版です。
日本語の文庫本と読み比べながら、必死でくらいつきましたが、そのストーリー展開に頭がついて行かず、
私は想像力が乏しいつまらない大人になってしまったんだな~と残念に感じたことを覚えています。
今ではすっかり色褪せてボロボロですが、書き込みもあったりと大切な思い出の1冊です。
それ以来、世界中でたくさんの人たちがこの摩訶不思議な世界感に魅了されてしまったのと同じく、
私も「訳が分からないけど、なんか好き」「私もこんな変な夢見たことあるような」的な感じで、これまでもゆる~くではありますが、
折に触れては様々な「不思議の国のアリス」を愛でてきました。
テニエルが描いた挿絵は数多くのグッズのモチーフになり、今なお絶大な人気ですが(ハルモニアにも人気者いますよね*^^*)、
それら以外にも、世界中のアーティスト達がそれぞれの解釈でデザインしたり、各国で映画化もされています。
その中でも有名なのがディズニーですかね。
ティム・バートンの作品も、もちろん好きですが、個人的にはディズニークラシックのアニメーションの方が好きです。
ここで私の2番目のAliceは、ディズニーの数多くの作品を手掛けたメアリー・ブレアの絵本です。
彼女の個展で「シンデレラ」と2冊ゲットしました。
彼女の色彩感覚や構成は鮮やかで、そして華やかではあるのですが、とても品があって“雅”?を感じます。とにかく美しいです。
ちなみに、ディズニーランドの「It’s a small world」のコンセプトアートにも携わっているそうですよ。
そして最後、私の3番目の Aliceはこれ、草間彌生のアートブックです。草間ワールドとアリスワールドがみごとに融合した、
それはそれは、まさにワンダーランド! あまりの融合っぷりに原作本を超えたとさえ思ってしまいました。(あくまでも個人的感想です~)
物語の場面に合わせてデザインされた文章など、細部にまで草間さんのアリス愛が詰まった、素晴らしいグラフィックブックです。
装丁も布張りで、手に取った感触もまたひとしおです。
そんなこんなで私を含め、いまだ多くの人たちに愛され続けている「不思議の国のアリス」ですが、
ハルモニアでも昨年、登場したKURT S. ADLER (カーツアドラー)社のナッツクラッカーコレクションが大変好評で、
今年は新たにオーナメントも加わりまりました。例のラビットも相変わらずの人気です。
草間さんは本のあとがきで「わたくし草間は、今を生きるワンダーランドのアリスです」とおっしゃっていますが、
草間さんとは違って、ほとんどの大人は忘れてしまってはいるけれど、
そんな大人たちの中にも子供の頃にはアリスがいたはずなんですよね。
それがいまだ多くの人たちが、
この摩訶不思議な世界観に魅了されて止まない所以なのでしょう。
企画亭 ちゅんちゅん